中舘英二騎手(49)、今週末の中山でラスト騎乗　歴代9位の1823勝　3月から調教師に転身

　最後にもう一度「騎手・中舘」を見てもらいたい。
その思いが大ベテランを実戦復帰へと動かした。
２５日の最終レース終了後には引退式が行われる。
「自分は乗り役なのでスーツ姿で引退式はしたくなかったし、
最後は乗りたいと思っていた。
長い間ファンに見てもらったわけだから」。
調教師試験に専念するため昨年６月以降はレース騎乗を
見合わせてきたが、調教騎乗は続けてきた。
騎手らしく別れは馬の上から告げる。

　昨年１２月に調教師試験に合格。
３月の開業を控え慌ただしい毎日を送っている。
「忙しくて正直、感慨に浸る余裕はない」と言う一方で、
「中山でデビューしたので中山で終わりたいという気持ちがあった」
と思い出の競馬場をラスト騎乗の舞台に選んだ。
８４年３月のデビュー戦は９着。初勝利は２カ月後の東京までかかった。
「初めて乗った時は俺は１つでも勝てるのか？と思ったくらい。
我ながらよくやったと思う」と３１年のキャリアを振り返る。

　積み重ねた勝利は１８２３。Ｇ１・３勝を含め重賞Ｖは３０に上る。
“韋駄天（いだてん）”ツインターボとのコンビなど
逃げの名手としても知られ、中山でも９３年オールカマー（ツインターボ）
０７年スプリンターズＳ（アストンマーチャン）など
印象的な勝利を演じてきた。それでも思い出のレースを問われ
「アサヒエンペラーの皐月賞（８６年３着）。下手な競馬だったと思う」
と敗れた一戦を挙げるのは、経験を糧にしてきたベテランらしい。

　今週は土日で計４鞍。日曜６Ｒのサウスリュウセイがラスト騎乗となる。
「久しぶりなのによく乗せてくれたと感謝している。
栗東の関係者も含め、能力以上にみんなに可愛がってもらった。
自分らしい競馬を見てもらいたい」。個性派の４９歳は完全燃焼を誓った。
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2015/01/23/kiji/K20150123009675910.html

でも、アマゾンの時の優勝インタビュー良かったね